アール・デコがパリで生まれたのは1920年代だが、その影響を受けた昭和初期の建物がまだたくさん残っている。その一つ「横浜地方気象台」に初めて入ってみた。
昭和2年(1927)の築だがまだ現役。写真左にちらりと見えるのは近年増築された新館で、安藤忠雄の設計。歴史的建築に敬意を表して、本館の外観をそのまま踏襲していているので二つはよく溶け合っている。
(右)玄関ドアのガラスに施された繊細な線による幾何学模様の装飾。
1930年代になるとモダンデザインの運動が始まるが、アール・デコはそれへの橋渡し的な役だった。そんな歴史を実感させてくれる建物だ。
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