WATER
「かたちと人類」に「流水」という面白い項目がある。様々な地域の人々が「水」というものにどのように接してきたかが、絵文字の形によってわかるという。
上図右のギザギザは、古代エジプトの「水」を表す絵文字。毎年ナイル川の氾濫に苦慮していた人々は川の水位を常に気にしていた。だから「水」といえば、水位を表す、水を横から見た形になった。
上図中は、中国の亀甲文字の「水」で、現在の漢字の「水」のもとになった文字。山の多い中国なので、山の上から見た川の形からきている。岩の間をうねって流れる水の動きを表している。
上図左は、古代アステカの「水」の絵文字。山しかないアステカでは、水といえば川から「汲む」ものであり、カメに入った水を横から見ている図になった。
その上で同書は、日本の「水」に言及している。絵文字ではないが、日本の文様から日本人の「水」の捉えかたがわかるという。それは、「水」とはつねに動いているもの、流れているものということ。文様には、波の形、波紋の形、さざ波の形、雨の形、などの水の動きをパターン化して「水」を表現している。
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