2024年6月14日金曜日

公募展の内側

 


いくつかの公募展を経験してきたが、台所が苦しいところが多い。最大の問題は。展覧会の応募者数の減少と、それに伴う出品点数の減少で、そいういう落ち目の画会が取る方策としてよくやるのは・・・

 「小品部門」や「学生部門」を作り、出品数を水増しする。
 会場を埋めるために、1人で2点応募をOK にする。または義務付ける。
 外部審査員を入れず、内輪だけの審査で、応募作品すべてを入選にする。落選はない。
 できるだけ新人に賞をあげて、会につなぎとめる。
 メンバー数確保のため、参加して2~3年で会員にする。(普通は 10 年くらいかかる)

作品数や来場者数が減ると、国立新美術館などの ”格の高い” 会場から追い出されるから、必死だ。しかしこのような対策で、作品点数は維持できても、質の低下と会自体の評価ランクの低下で、ますます応募者が減るという悪循環におちいる。新陳代謝もなく切磋琢磨もない画会から人は離れていく。


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