シド • ミードはカリフォルニアにあるアートセンターという美術系大学の出身だが、ここは、G M などのアメリカの自動車メーカーに卒業生をデザイナーとして大量に送り出している学校だ。自分も若い頃ここで学んだことがあったが、当時、学生達はみなシド • ミードをあこがれの先輩として敬い、目標にしていた。彼の絵は学内に展示され、みんなそのテクニックを真似しようとしたりしていた。彼の人物クロッキーなども見たが、デッサン力がしっかりしていて、テクニックだけで描いているのではないことがよく分かった。
卒業するとフォードに就職して、自動車デザイナーとして出発している。そしてその後のイラストレーションの仕事でも車をずっと描き続けている。その車は、その時代時代の流行に乗りつつ、未来を感じさせるスタイリングをしていた。人々が頭に描いている夢の車をビジュアル化してきたのだ。
(図版引用:「MEAD」より)
(図版引用:「OBLAGON」より)
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