「松ぼっくり男爵」1976年 ボード・テンペラ
この絵は有名な作品のひとつ。隣家のドイツ人のカーナーさんが第一次世界戦争で使っていたヘルメットを、奥さんが松ぼっくりを拾う入れ物にしていたのを見て描いた。ヘルメットと松ぼっくりの精密描写がすごい。
「そよ風」1978年 紙・水彩
ワイエス独特の構図の面白さ。正方形の画面の右端に人物を置き、背後にがらんとした室内空間を広々と取っている。窓からの風でなびく髪の毛の一本一本までが描かれている。光と影のコントラストの作り方が巧妙。
「冬の水車小屋」1978年 紙・水彩
ワイエスは雪の景色もたくさん描いているが、その一枚。風の吹きすさぶ寒々した
雪景色の雰囲気を表現するのがとてもうまい。
「農場にて」1988年 紙・水彩
なんでもない風景を絵にしてしまう構成力がすごいと思う。影の暗さを思いっきり強くして、光の当たったところとのコントラストで画面構成をしている。日本でもよくこんな小屋を見かけるが、こんなふうには描けない。
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