「光」の絵(その3)
トレバー • チェンバレンの画集に「光」の絵について、とても興味深く分かりやすい本人の説明があったので、紹介したい。上の絵は、彼が12才のころ、絵画教室で習っているとき、近所の風景を描いた絵だそうだ。彼がプロになってから、この子供のころの絵を見て、同じ場所で同じ時間帯に描いたのが下の絵で、二つを比較して彼はこう言っている。「上の絵を見た人は、この絵が晴れた夕方の絵だとは誰も思わないだろう。それは、物の固有色を描こうとすることに一生懸命になってしまうという初心者によくある間違いに落ち入っていて、「光」によって影響を受けた物の色をとらえようとしていないからだ。下の絵では、暗い空を背景に、建物や水面などに投げかけている夕方の光の色やトーンのドラマを描いている。」
(「Trevor Chamberlain、 A personal view」より)
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