2024年9月1日日曜日

「情報」を生み出す力と、松岡正剛氏 

 Matsuoka Seigo

情報時代といわれる今、ネット上にありとあらゆる「情報」が溢れている。しかしその大部分は「情報のゴミ」と呼ばれる役に立たない「情報」だ。本当の「情報」とは、単に事実だけでなく、その理由や背景まで含めて多面的に考察することで得られる「意味のある情報」のことだ。

しかし一般的にはネットで得られるニュースや知識も「情報」と呼ばれている。だから、ネットが唯一無二のスマホ信者たちは、それらの情報と呼べない情報をすぐに信じて自らも発信する。だから「情報のゴミ」が、ネット上に溢れる。

データや事実や知識などを総合して「構造化」することで「情報」に転換できるが、その「構造化」の技術を、松岡正剛氏は「編集工学」という独自の言い方で表現していた。それを使ってたくさんの情報発信をしたが、代表作の「情報の歴史」は、目からウロコの本だった。

その松岡正剛氏が今年の夏(8 / 12)に亡くなった。残念だ。


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