Dusk Landscape with Pastel
前回の「朝」の続きで、今回は「夕景」を。
パステルは、もともと「光」を表現するために生まれた画材だから、風景画でも、季節、天候、時間帯、などによって微妙に変化する「光」を表現するのが得意だ。だから、風景のムード(雰囲気)を表現しやすい。例えば夕方の風景は、なんとなく「ノスタルジック」とか「感傷的」とかといった気分にさせるが、それを夕方特有の微妙な光で絵に表現する。そんな作例をパステル画の初心者向け入門書から引用する。
草原の中に大きな樹が一本あるだけの寂しい風景。夕方の空があかね色に染まっていて、月がかすかに見えている。その光で樹と地面の一部だけがかすかに明るい。感傷的な気分を誘う。(Lndscape Meditations より)
すでに空が暗い夕暮れだが、残照の空が樹の枝の間から透けて見えていて、樹がシルエットで浮かび上がっている。寂しい夕景。(Lndscape Meditations より)
木の葉はすでに散っている秋の夕暮れ。木の幹の一部だけに光が当たっていて、日が傾いていることがわかる。メランコリックな風景。(Creative Painting with Pastel より)
太陽が地平線近くまで落ちていて、日没まじか。空はまだほの明るいが、家々はすでに暗く、窓に明かりが点きはじめている。懐かしさを感じる風景。(Creative Painting with Pastel より)
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