The architecture of the Kanagawa prefectural government office
「キングの塔」(神奈川県庁舎)は、日曜画家のスケッチポイントとして人気だが、たしかに重厚な外観は絵になる。昭和3年に完成した建築だが、設計コンペで当選した小尾喜郎という建築家の案に基づいている。当時の応募図面が残っていて、その中にパースもあるが、ほぼ原案の通りで完成していることがわかる。(神奈川県立歴史博物館所所蔵)
そして、設計者自身も言っていたそうだが、フランク・ロイド・ライトの帝国ホテルの影響を受けている。外壁に使われているスクラッチ・タイル(表面に細かい溝がある)もそうだし、ライト的アール・デコ造形があちこちに応用されている。そして面白いことに、五重の塔的な屋根の形は。そもそもライトが日本建築からヒントを得て、帝国ホテルに使った様式だったという。(神奈川県立歴史博物館編「キングの塔誕生」による)
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