1 8 世紀フランスのシャルダンは、静物画の名人。高校の美術の教科書にこの「パイプと水差し」が載っていたのを覚えているが、静物画のお手本のような絵だ。
シャルダン は遠近法が正確だが、花瓶や食器などの幾何形態のモチーフが必ず登場するので、遠近法を確かめやすい。「いちごとコップ」のコップで円の遠近法を調べてみた。
コップの部分の円の遠近法を作図してみると、コップの上端、水の水面、コップの下端、の3つの楕円の角度が正しく変化していることがわかる。(下に行くほど楕円が丸っこくなっている)コップは小さな物だから、変化の度合いは少ないのに、それをきちんと描いているのはさすがだ。
念のため円の遠近法の原理。中央の上下に並んでいる円で、目の高さに近い円ほど平べったい楕円になり、下に行くほど丸っこい楕円になる。(図は「Perspective A New System for Designers」より)
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