横須賀美術館に行ったついでに常設展に立ち寄ったら「怖い絵特集」をやっていて、そこに渡辺恂三先生の「仏滅」があってびっくりした。
授業で何を教わったかはほとんど記憶にないが、助手だった当時から新制作協会で活躍されていた。
これは 1958 年の作品で、カラスに襲われる寺を描いている。髑髏のカラスに袈裟を奪われたお坊さんが画面中央にうずくまっている。戦後のまだ不安定だった日本の状況が反映された絵、と解説にあった。怪物のような鳥が人間を襲うというのは、西洋の「怖い絵」の伝統的なモチーフだから、先生はそんな研究もしていたのかもしれない。
戦争の惨禍を描いた、ゴヤの「理性の眠りは怪物を生む」
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