Brexit
破壊された家の前で少女がぼうぜんと立っている。わきには兵士が銃を構えている。報道写真的だが、イギリス人画家ケン・ハワードの絵で、1970 年代に起きた「北アイルランド紛争」の場面を描いている。
北アイルランドの帰属をめぐるアイルランドとイギリスの紛争だが、アイルランドの過激派組織 IRA が爆弾テロや銃撃戦を繰り返して、たくさんの死者が出た。(落書きが絵では「TRA」だが実際は「IRA」のはず。)この絵のような事件がしょっちゅう報道されていたのを思い出す。
その後和平が成立して人の行き来は自由になったが、今でも分断の壁は残っていて、潜在的な対立が続いているという。イギリスが EU から離脱すると、EU に残るアイルランドとの国境に検問所や税関ができ、分断がもっと厳しいものになり、紛争の再燃につながらないかと心配されている。(当時の写真:検問所でボディチェックするIRAの女性兵士。壁に「イギリス人出て行け」と書いてある。)
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