" Vermeer Re-create 37 "
「フェルメール 光の王国展 2018」を観た。( ~ 9 / 2 横浜そごう美術館) フェルメールの全作品 37 点全ての複製画を制作年代順に並べた展覧会だが、ただの複製ではない。
絵は変色していくし、修復も推測をもとにされるから、だんだんずれていってしまう。だから美術館の絵はある意味で「にせ物」になっている。そこでオリジナルを再現しようとするもので、それを「Re-create」といっている。
例えばこの月桂冠は、青と黄を混色した緑なのだが、黄の方が退色が速いため青味の方へずれていることが分かっている。しかし所蔵している美術館は、現状を維持する方針で修復したというが、この展覧会では、黄色を増して元の色に近ずけている。印刷技術+デジタル技術によって「本物」をもう一度創り直そうという面白い試みだと思う。
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