Hitler's architectural drawing
ヒトラーお気に入りの建築家アルベルト・シュペーアの回想録「第三帝国の神殿」を読んでいたら、ヒトラー直筆の建築スケッチが出てきた。ヒトラーはベルリンの都市計画の設計をシュペーアにやらせていたが、熱中のあまり自分でもスケッチしたりした。これはパリに負けない凱旋門を、という意気込みのスケッチ。
ずいぶん時代錯誤的なデザインだと思うが、シュペーアの模型にはほぼこのとうりに取り入れられている。計画は戦況の悪化で実現しなかったのだが、ヒトラーは自殺する最期の時まで実現を夢見ていたという。
スケッチには地平線らしきものが太い線で引かれている。たぶんパースの基準にしたのだと思う。試しにチェックしてみたら、ちゃんと消失点が地平線上に乗っている。若い頃、美術学校を受験したり建築学科を目指したりした経歴からして、ヒトラーはパースの基礎知識があったのだろう。
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