池田学の「The Pen」展が佐賀県立美術館で終ったが、巡回して東京に来るのは9月だそうなので、ひと足先に図録を買ってながめている。
表紙の絵は、東日本大震災の津波をモチーフにして、自然の破壊力と生命の再生力を描いた「誕生」という作品の部分拡大。長さ4mの大作だが、ペンとインクだけで描くので、一日に10cm 四方しか描き進められないそうだ。アメリカの美術館で公開制作をしながら3年間かかっている。
そんな細かさなのに、描かれている世界観のスケールの大きさがすごい。ある人は「顕微鏡的な精密さと、望遠鏡的に宇宙を見る俯瞰性が共存している。」と表現している。
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