"Art and Craft”
「美術館を手玉にとった男」は 30 年もの間 100 点以上の絵で美術館をだまし続けた実在の贋作画家のドキュメンタリー映画。この人は贋作を美術館にただで寄付していたという不思議な人。だから発覚後も罪に問われなかった。金儲けが目的ではなく、自分の絵が美術館に展示されていることにひそかな喜びを感じていた。映画では絵の制作過程や、だましのテクニックなどを実際の証言から再現していてとても面白い。
この人は巨匠の作風を真似たオリジナルの絵を描き、新発見の作品と言って騙す。欧米では個人所蔵されていた知られざる作品がよく売りに出されるので、そのウソが信じられやすい土壌がある。逆にコピーしただけの贋作はすぐにバレる。だから贋作作家は模写がうまいだけではダメで、巨匠の絵を研究するのに大変な努力をしている。
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