閑人の絵日記
2016年3月1日火曜日
「ヘイトフルエイト」の美術
クエンティン・タランティーノ監督の最新作「ヘイトフルエイト」を観た。この監督の作品は演出やセットがわざとらしく、映画全体がいかにも「作り物」という感じなのだが、それをわざとやっているのがよく分かる。例えば冒頭のシーンで磷付けにされたキリストの像がアップで出てくる。アメリカ西部の原野の中にそんなものがあるか、という感じなのだが、そういうところが魅力だ。
この映画の美術監督をやっているのが日本人の種田陽平で、映画のビジュアル全体をデザインしている。舞台になっている山小屋などのイメージスケッチが公開されている。美大で勉強をしただけあってイマジネーションに溢れた絵で素晴らしいが、映画でもこの通りに再現されている。黒澤明や宮崎駿のように自分で絵を描く人は別として、普通は監督の意図を具体的に視覚化する美術監督は映画の出来を左右する大事な役割なのだろう。
(上)山小屋のスケッチ (下)馬小屋のスケッチ
(映画公式サイトより)
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