2015年10月16日金曜日

パステル「洋梨と葡萄」のプロセス

前回、果物の絵をアップしましたが、その制作プロセスを記録してあったので、こちらも一応載せておこうと思います。やりかたは普通です。


おしゃれなガラス器を手に入れたので、秋の果物を乗せてモチーフに。電灯は消し、窓のカーテンを一カ所だけ開けて真横から光がくるようにセッティングすると明暗差がはっきりできて、描きやすい。

パステル用 Canson 紙を水張りして、鉛筆でデッサンをする。特にこのような楕円の多い静物ではパースの狂いは命とりになるので慎重に描きます。そのうえにモノクロの水彩で軽くトーンをつける。

さらに水彩でモノトーンの下塗りをする。これもパステルでやる人が多いが、色が混じるのがきらいで、いつも水彩かアクリルでやっている。いずれにしても、モノトーンで明暗を決めておくのは、後の段階のためぜひ必要です。

パステルで色を乗せていく。下塗りの色と同じ明度の色を選んで描く。そのことで固有色に目が惑わされて明暗が狂うのを防げます。100 ~ 200色を使うパステルなので、下塗りのガイドがないと収拾がつかなくなってしまいます。

パステルは粉なので、パサパサした埃っぽい感じになりやすい。しっとり感をだすのに苦労します。材質感、光と反射、空間の雰囲気、などを意識しながら描いていく。ディテールはパステル鉛筆を使ってタイトに仕上げます。

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