アンドリュー • ワイエスの絵は、写実技術のすごさについつい目を奪われて、そちらばかりを注目してしまうが、実は、ものを見たとうりに忠実に写実しているのではない。彼は頭の中で絵を作っている、または組み立てている。このことを「構成」と呼んでみる。彼のいろいろな絵をよく見ていると、さまざまな「構成」の手法が分かってくる。
有名なこの絵では、家がくっきりと水面に映っている。反射した家の像を使って、二つの家のイメージで画面を構成している。この絵のモチーフになった実景写真を見ると、ごく平凡な風景でしかないが、アイデアスケッチをくりかえしながら、魅力的な絵を作りあげていっているようすが分かる。
「反射の構成」の他の例では、このような作品もある。
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