2013年11月2日土曜日

ミケランジェロ展

国立西洋美術館で、「システィーナ礼拝堂500年祭記念ミケランジェロ展」というのをやっている。展覧会は見ていないが、それで思い出したことがあるので、あまりたいしたことではないが、書きとめておきたい。あの高くて巨大な天井にすごい数の人物像をどうやって描くのか、という疑問が解消した映画がある。チャールトン•ヘストンがミケランジェロ役をやった「華麗なる激情」という古い映画だが、システィーナの天井画を描く工程がよく分かる。
原寸大に拡大した線描きの紙に弟子が線に沿ってキリで穴を開けていく。(ミケランジェロが描いた下絵を弟子が拡大していると思うが、そのやりかたは映画に出てこない。)



紙を壁にあてがい、その穴の開いた線の上から黒い絵の具をすりこんでいく。ここがいちばんなるほどと思ったところ。
紙をはがすと、穴からすりこまれた黒色の点線で線図が転写されている。なお、人物は一人づつ描いていくが、一人分の下地を白く塗っておく。


ミケランジェロが着色していく。





これで人物一人分が完成。





木材で高い足場を組んだ上で、たくさんの弟子を使ってこれらの作業していく。映画の工程は、おそらく実際に当時行われていたとうりなのだろうと思う。

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