閑人の絵日記

2014年6月26日木曜日

アメリカン • リアリズム(4)

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アメリカン • リアリズムは、なぜイラストレーションと相性がいいのか、考えてみた。 例えば、エドワード • ホッパーの「深夜の人たち」を見ると、この絵に描かれているストーリーを語ることができる。例えば「昼の仕事に疲れた男女が人通りのなくなった深夜にカフェテリアに立寄りコーヒー...

アメリカン • リアリズム(3)

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アメリカン • リアリズムの画家たちを調べていて、面白いことに気がついた。それは、彼らの多くが画家であると同時にイラストレーターだったか、イラストレーションとの関わりが深かったことだ。 先にあげた4人のうち、例えばフレデリック • レミントンは、有名雑誌の記事に載せる挿絵を描...

アメリカン • リアリズム(2)

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先に書いたアメリカの人気作家4人のうち、日本で一番なじみのないのがフレデリック • レミントンだろう。西部開拓時代に活躍した画家で、カウボーイやインディアンなど西部劇でおなじみの題材を多く描いた。 フレデリック • レミントン「森へのダッシュ」 このように、アメリカ...

アメリカン • リアリズム(1)

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アメリカで活動していた画家の津神久三によると、アメリカの本屋には、日本と違って、画集がたくさん並べられているそうだ。これはプレゼントに画集を贈る人が多いためだという。そのような画集で人気の高いのが、ノーマン • ロックウェル、フレデリック • レミントン、アンドリュー • ワイエ...
2014年6月24日火曜日

ワイエスの「写実」(3)

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アンドリュー • ワイエスは写実主義の画家だが、彼の写実とは、物や人を見えるまま忠実に描写することではない。彼の内部にある対象に対するイメージを画面上に「組み立てる」あるいは「構成する」という性格が強い。この絵では、窓からの光と影が人体上に投影されてできるパターンの造形的な面白...

ワイエスの「写実」(2)

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ワイエスの言葉。「私は何週間もかけてスケッチや水彩の習作を描く、実際にそれを使うことはないかもしれない。だが私は、スケッチを通して意識下に深くしみこんだ感応が、いつか一枚の絵のなかに結実することを知っている。」下は同一の作品のためのスケッチや習作だが、彼が何をやっているのかがよく...

ワイエスの「写実」(1)

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アンドリュー • ワイエスの写実力はすごい。この絵では、肌、髪の毛の一本一本、セーターの編み目、などの質感がきわめてリアルに描出されている。彼がリアリズム絵画の頂点として認められているのは、よく分かる。彼は作品を描き始める前に、ものすごい枚数の予備的な鉛筆デッサンを長い時間をかけ...
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斎藤共永
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